原因のタイプは大きく分けて2タイプあります
実証(体の中に何か余分なものが存在している)
急に発症し、耳鳴りの音が大きい(ゴー・グワングワン)、比較的治りやすい
虚証(体の中の何かが足りていない)
聴覚が次第に低下し、セミの声のような音がする(ミーン・ジー)、治りにくい
実証(急性)
●風と熱の邪が肺を襲う(風熱襲肺ふうねつしゅうはい)
片耳・両耳に発症、風が吹くような耳鳴り、軽い風邪の症状
●急なストレス・突発性難聴(肝火上炎かんかじょうえん)
ストレス時に発症、大きい耳鳴り、イライラする、口が苦い、のどが渇く
●ストレスに弱い体質で熱症状が加わる(肝陽上亢かんようじょうこう)
☆本虚標実(ほんきょひょうじつ)実証が表面に出ているが根本的には虚証(腎陰虚)
ストレス時に悪化、音は大きくなったり小さくなったり、イライラしやすい、目の充血、不眠
●余計な水分が熱痰となり悪さをしている(痰火鬱結たんかうっけつ)
耳に閉塞感、グワングワンと鳴り周りの音がよく聞こえない、頭のふらつき、頭重、体が重い
●気と血の流れが悪い(気滞血おきたいけつお)
突発的な耳鳴り、頭のふらつき、頭痛、イライラ、胸脇部が張る
虚証(慢性)
●あるべき場所(肝)の血が足りない(肝血虚かんけっきょ)
キーーン、ジィィーという小さい音、貧血により悪化、疲れたり午後に悪化、その他貧血症状
●あるべき場所(腎)の水分が足りない(腎陰虚じんいんきょ)
年とともに聴力減退、小さい耳鳴り、めまい、不眠、イライラしやすい、口渇く、手足ほてる寝汗
●体を温める力が足りない(腎陽虚じんようきょ)
年とともに聴力減退、小さい耳鳴り、冷え性、尿量が多い、胃腸が弱い、疲れやすい
●心と腎のバランスが悪い(心腎不交しんじんふこう)
小さい耳鳴り、時に大きくなる、不眠、動悸、足腰が弱い、寝汗、手足がほてる
●胃腸が弱く元気不足(脾胃気虚ひいききょ)
小さい耳鳴り、疲れると悪化、疲れやすい、胃腸が弱い、倦怠感 |
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